ビットコイン、興味深い存在ですよね。
取引をされない方でも一度くらいこの名前を耳にしたことはあるのではないでしょうか?
もともと2008年の金融危機が背景にあって、その不信感の中から生まれた「分散型のお金」ってところがポイントです。
従来の銀行システムや政府を信用せず、純粋に数学とアルゴリズムで成り立っている。信頼を技術に移し替えたっていう発想が、当時としてはものすごくラディカルだったわけです。
で、ここからが面白いところなんですが、
ビットコインって最初は「デジタルゴールド」みたいに言われてたんですよね。
つまり「価値を貯める手段」としての価値があると。
金と同じように、希少性があって採掘もできるけれど、実体はない。
そこが人々の興味を引き付けたんです。
でも、それだけじゃなくて、ビットコインが「金融の民主化」を象徴しているという点も大きい。今まで銀行や政府に依存していたお金の仕組みを、みんなで自律的に運用できるっていう理念があるわけです。
ただ、ここで現実的な問題も見えてくる。
まず、ビットコインは価格変動が激しすぎる。
金融資産としては魅力的だけれども、日常の決済に使うにはかなり不安定ですよね。
たとえば、ビットコインでコーヒーを買おうとしたら、注文から会計を終えるまでに値段が変わるかもしれない(笑)。
これって、通貨として使うには致命的な欠点なんですよ。現状、ビットコインは実際の「お金」っていうよりは、もはや「投機資産」的な側面が強い。
それから、ビットコインの「電力消費」問題。
マイニング(データの検証や認証)に莫大なエネルギーが必要で、
環境負荷が高いっていう批判があるんです。
特に、地球規模で脱炭素が求められる今、これが持続可能なのかっていう疑問も出てきてます。
一方で、そんな問題をテクノロジーで解決していこうっていう動きもあって、例えば「エコフレンドリーなマイニング」を目指すプロジェクトもあるけれど、まだまだ実用化には時間がかかりそうです。
で、もう一つ、政府との関係性ですよね。
ビットコインが金融の自由を提供する反面、犯罪やマネーロンダリングにも使われやすいというリスクがある。各国の政府がこの「管理できない通貨」に対して、どう規制するかが今後の鍵になると思います。
ビットコインが本当に未来の通貨になれるかは、国とどれだけ共存できるかにかかっているとも言えるかもしれません。日本でも法的な位置づけが徐々に整ってきてはいますが、まだ試行錯誤の段階。
とはいえ、個人的には、ビットコインを単なる通貨や資産として見るだけじゃなくて、「社会のパワーバランスを変えるツール」として捉えたいですね。
今までの銀行や政府が独占してきた「お金」という権力を、みんなで分散的に管理できるようにするっていう発想。
もしもビットコインのような分散型技術が広まれば、中央集権的なシステムに頼らない社会も現実的に可能かもしれない。
それこそがビットコインの一番面白いところで、今後の技術の進展と社会の変化次第では、私たちの生活を根本から変える可能性を秘めていると思いますね。
ビットコインは未来の金融の一部かもしれないし、そうでないかもしれない。けれど、それが投げかけている「お金とは何か?」という問いは、私たちにとってますます重要なテーマになっていくはずです。
仮想通貨に否定的だったトランプ大統領
ドナルド・トランプ元大統領は、ビットコインや仮想通貨に対して一貫して否定的なスタンスを取ってきました。
彼が大統領だった頃やその後の発言を見ても、ビットコインに対してあまり好意的でないコメントがいくつか見られます。
2019年、彼はTwitter(現Xエックス)でビットコインやその他の仮想通貨に対して「価値のないもの」「非常に不安定で、違法な行為を助長する危険がある」といった発言をしています。
彼の立場としては、仮想通貨がアメリカの国家通貨であるドルの価値や立場を脅かす可能性を懸念していたようです。
仮想通貨の世界では、中央銀行や政府がコントロールできないお金が流通することになりますが、これを問題視する見方が彼の中にあったと言えます。また、トランプ氏のビジネス志向からすると、「仮想通貨は詐欺的な要素が多い」という印象があったのかもしれません。
その後もインタビューでビットコインについて聞かれると、「ビットコインはドルと競争するものであり、アメリカの通貨としてのドルが世界での地位を失うことを望んでいない」と強調しています。
また、彼は「私はビットコインのファンではない」とも明言しており、中央集権型の安定した通貨システムを好む姿勢を示してきました。
アメリカの保守派の中には、ビットコインに対する見方が二分しています。トランプ氏のようにドルを守りたいと考える人もいれば、むしろ中央銀行の支配からの解放を支持し、ビットコインを「自由の象徴」として支持する人もいます。
今後どうなるでしょうか??